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第18日目「住民の満足度が向上する機能とは?」
前回の課外授業17日目(前編)では「セグメント配信機能」や「スマート公共ラボ 電子申請」など、行政DXを実現した自治体で活用されている、「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」の活用法をお伝えいたしました。
そして、今回の課外授業18日目の後編では、住民の生活の質が向上する機能について、さらにご紹介いたしましょう。すでに全国で多くの方に喜んでいただいている「ごみ分別」の検索機能や「施設予約」、職員の方々が運用改善に活用できる「アンケート機能」など、さまざまなシーンでLINEが活用されているのです。
⑤「ごみ分別」の問い合わせが減少!
自治体の窓口や電話による問い合わせ件数の多い、「ごみ分別」の方法に関する質問。自治体や地域によって細かく規定されているため、初めて捨てるごみが発生した際などに、住民の方々が慌てて問い合わせをするケースがございます。自治体の職員は、窓口や電話対応に労力が必要になり、他の業務との兼ね合いで、意外なほど大きな負荷がかかってしまうことも。
そこで、自治体のLINE公式アカウントから操作できる「ごみ分別」検索機能を導入すれば、問い合わせ件数が減少いたします。住民は手元でLINEを操作しながら「チャットボット機能」と呼ばれる“AIによる対話形式”により、簡単にごみの捨て方を調べることができます。さらに、ごみ回収の前日や当日にお知らせをしてくれる「リマインド機能」を活用することで、ごみ捨てを忘れてしまう心配も減少します。
すでに多くの自治体で活用されている「ごみ分別」に関する機能は、多くの住民からも好評の声をいただいています。行政DXの利便性の高さを、職員と住民の方々が共に実感できる、主要な機能のひとつといえるでしょう。
参考リンク
・【京都府城陽市】住民から好評!「ごみ捨てサポート機能」
・『LINE GovTechプログラム』の課外授業 「ごみ捨てが楽しい!?」
⑥「アンケート」がデジタル化で手軽に!
住民の意向を調査するアンケートの実施により、さらに満足度の高いサービスを提供できるようになります。今までは紙によるアンケートを実施し、印刷や配布、回収、集計などの手間がかかっていましたが、LINEでアンケートを実施すれば、一連の流れが簡略化されてスピーディになります。
山形県山形市と福岡県粕屋町では、住民1,500人以上を対象に「利用者満足度調査」を実施。利用者が「暮らしの情報」「新型コロナウィルス関連」「受信情報」「防災」「ごみ分別」に満足されていることや、LINE公式アカウントを知ったきっかけなども明らかになり、今後の運用に活用できる有意義なアンケート結果を得ることができました。また、佐賀県唐津市では「ワクチンの予約状況」に関するアンケートを実施し、予約者の約6割がLINEで予約したことがわかりました。
住民は手元操作のみでアンケートに回答できるため、より多くの回答を期待できます。また、集計結果もデジタル化により、グラフなどで表示されるため、可読性が高くなります。アンケート実施の負荷が減少するだけでなく、データが見やすくなることで、今後の運用やサービス向上のための分析や活用が容易になるでしょう。
参考リンク
・【熊本県長洲町】デジタル化で職員の負荷が減少した「アンケート機能」
・【山形県山形市・福岡県粕屋町】アンケートで判明した「利用者満足度」について
・【佐賀県唐津市】アンケートで判明「新型コロナワクチン接種予約は60%がLINEから予約」
⑦旅行中はもちろん、旅行前も便利な「観光機能」
新型コロナ禍の影響を受けやすかった飲食店や宿泊施設に観光客が訪れることで、活気を取り戻すことができるはずです。そこで「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」を活用することで、観光情報やイベント情報を県外の方にも周知しやすくなり、観光面を盛り上げることが可能になります。
佐賀県唐津観光協会や長崎県平戸観光協会では、観光専用LINE公式アカウントを導入し、多くの観光客から好評の声をいただいております。旅行をする前から観光スポットやグルメスポットなどの情報を検索しやすいだけでなく、旅行中に現地でもGPSを活用して、最寄りの飲食店やトイレなどを検索することができます。
旅行で現地に訪れて興味を抱いた方には、ふるさと納税や移住に関する情報を提供することも可能です。観光に関する情報を充実させることで、やがて町おこしにも繋がる可能性を秘めているのが、「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」の魅力といえるでしょう。
参考リンク
・『LINE GovTechプログラム』の課外授業 「観光&ふるさと納税が盛り上がる理由とは?」
・【長崎県 平戸観光協会】「LINE公式アカウント」をリニューアル後半年で友だち登録数が3倍超を記録!
⑧システムの応用利用も拡大中
独立行政法人 国立病院機構大阪南医療センターでは、「スマート公共ラボのLINE GovTechプログラム」を応用して、予約システム構築しました。従来までは地域の医院や診療所などに訪れた患者さんを診察し「大阪南医療センターの精密検査が必要」と判断した際に、医師など医療従事者はFAXで予約する必要がありました。しかし、今回のLINEを活用した予約システムでは、LINE上の操作のみで予約が完了します。医療従事者の負荷が軽くなっただけでなく、患者さんの迅速な受診をサポートしております。
今回のように病院DX化を実現するなど、「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」の応用利用は今後も拡大してまいります。病院、教育機関、民間企業などにおいてもデジタル化を実現し、現場で働く職員の方々の負荷の軽減や、住民の方々の生活の質を向上に努めてまいります。
参考リンク
・スマート公共ラボのシステムを応用して「大阪南医療センター」の予約システムを構築
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LINEを活用した行政DXにより、手続きが簡略化されたり、情報の周知が容易になったりと、さまざまなメリットを実感することができます。そして、職員の負荷が検証することで、より密度の高いサービスを提供できるようになるでしょう。すでに全国の自治体では「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」の導入が進んでいます。
プレイネクストラボでは導入経験の豊富なスタッフが、親身になって寄り添いながら「デジタル」に苦手意識のある職員の方にもわかりやすくご説明をし、課題解決へ向けてサポートいたします。まずはどのような内容でもかまいませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
次回の課外授業19日目では「意外なほどラクな導入作業&運営」について、わかりやすくお伝えいたしましょう。