【熊本県長洲町】LINE上で情報周知から申込受付までシームレス!「スマート公共ラボ」を導入して住民と自治体の“双方向コミュニケーション”が実現する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
長洲町役場 まちづくり課 田中 洸太郎さん

熊本県長洲町では2022年4月に「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」を導入し、セグメント配信を活用したところ、LINE公式アカウントのブロック件数が減少しました。また、アンケート機能などを活用することで、情報周知から申し込み受付までLINE上でシームレスになりました。そして、今後も住民の利便性を高めていくために、さまざまな施策を予定されています。

そこで今回は、長洲町役場 まちづくり課に所属されている田中 洸太郎さんにインタビュー取材を敢行し、LINEを活用した情報発信のメリットや、自治体の課題が解決されていった実態を伺ってみました。


豊富な拡張機能と
容易な操作性が決め手に


—まず、所属されているまちづくり課について、教えてください

田中さん:まちづくり課では、商工業や観光の振興、定住の促進や国際交流など幅広い業務を担っております。また、令和3年度には、現在私が所属しているICT推進室が新設され、LINE公式アカウントの管理を含めた地域や行政のデジタル化に取り組んでおります。


—では、「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」を導入する以前より、長洲町として抱えていた課題や問題点はございましたか?

田中さん:当町では2020年7月からLINE公式アカウントを開設し、町のさまざまなイベントの情報や、防災情報などを配信していました。しかし、本町からの一方通行の情報配信であったため、登録者数が伸び悩み、また、登録者すべてにプッシュ通知を行うことで、ブロック数が増加していることが課題でした。

熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。


—今回、導入を決定された理由を教えてください

田中さん:まず、国内で最も多く利用されているSNSであるLINEを活用して、本町のLINE公式アカウントでもより効率的な情報配信ができないかと考えたことです。加えて前述の課題を解決するために、オンラインでの行政手続きやさまざまな申請・アンケートなどを行えるような、住民の方と町が双方向で情報交換できる仕組みを検討していました。その中で、アンケート機能や通報機能、セグメント配信などさまざまなLINE公式アカウントの拡張機能を持ち、職員のシステムの操作が容易であったスマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムは魅力的でした。


—公開までの作業はスムーズでしたか?

田中さん:システムの公開までの間、職員向けに申請フォームやシナリオの作成方法など複数回、操作研修を行っていただきました。そのおかげもあって、各業務の担当職員が自主的にさまざまな申請フォームやチャットボットなどを作成していた点は、現在までの運用においても活かされていると感じています。


友だち登録数が増加!
セグメント配信が好評


—いよいよ公開されてみて、以前まで抱えていた課題や問題点は解決されましたか?

田中さん:まずはLINE公式アカウントのリニューアルについてLINEはもちろん、町の広報誌や、チラシ、町で取り組んでいるスマートフォン講座などで活用方法の案内を行ったこともあり、より多くの方に友だち登録していただきました。今年4月の導入後、半年で約1,000人の友だち追加があり、全住民に対する登録率でも約7%の増加となっています。また、セグメント配信を行うことで、欲しい情報を住民の方に登録いただけることで、より生活に密着した情報配信ができるようになったと思います。

熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。


—やはり、セグメント配信機能は効果的なのですね。住民や職員の方々から、反応や感想などはありましたか?

田中さん:セグメント配信の導入により、欲しい情報だけを受け取ることができることに加え、手軽にアンケートやイベントの申込ができることから、大変好評です。実際にあるアンケートでは、これまで行っていた、メールや電話、郵便などの受付よりもLINE公式アカウントからの回答が最も多く寄せられたことは、住民の方への利便性の高さを感じました。また職員からの関心も高く、さまざまな部署でセグメント配信やアンケート機能の活用が行われています。

熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。


情報周知から申し込みまで
LINE上でシームレス


—ところで「アンケート機能」は、どのような目的で活用されていますか? また、実際に活用されてみて、効果は感じられましたか?

田中さん:アンケートやイベントの申込など、利用する方が迅速かつ手軽に情報発信いただけるように活用しています。想像以上に多くの方にアンケート機能をご利用いただいている印象です。周知から申込受付までLINE上でシームレスに行えるため、紙や電話による回答に比べ、手軽に行うことができ、多くの方にご利用いただいているものと感じています。職員側でも、回答内容等の集計を容易に行えるため、業務効率化にもつながっています。

熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。


—「アンケート機能」に関して、今後新たに試してみたいことや活用法はありますか?

田中さん:カレンダー機能やリマインド配信なども活用して、利用する方がわかりやすいサービスを提供していきたいです。


「電子申請」の導入で
住民の利便性をさらに向上


—今後、スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムでは、どのような活用法を予定されていますか?

田中さん:自治体の行政手続のオンライン化の一環として「スマート公共ラボ 電子申請」を導入し、住民の方が役場に足を運ばずとも、行政手続ができる環境を目指しています。利用される方の利便性の向上及び職員の業務効率化を推進するために、今後も創意工夫を凝らしてスマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムを活用していきたいです。

熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。


—では最後に、長洲町のことをご紹介いただけますと幸いです

田中さん:長洲町は昭和32年に旧長洲町と旧腹栄村が合併し、誕生してから今年で65周年を迎える豊かな自然環境に恵まれた「金魚のまち」です。本町は熊本県の北西部に位置し、北は荒尾市、東は玉名市と接している面積 19.44k㎡の町で、県庁所在地である熊本市からは約40㎞の距離にあります。地形的に見ると、西南部は有明海に面し、遠くに雲仙を望み、東部は県立公園小岱山を擁した小高い丘陵地が連なり、梨などの果樹栽培が行われ、海岸線から町中央部一帯にかけては水田が広がっており、比較的平坦な地形となっています。また、有明海の干満の差は大きく、干潮時には約2kmにも及ぶ干潟が現われ、のり養殖やあさりなどの漁場になっています。

昭和39年に新産業都市の指定を受けて以降、臨海部の埋め立てにより工業団地造成が始まり、この工業用地に造船、サッシ業を中心とした大型企業が相次いで進出し、豊かな自然と工業地帯が共存する町として発展しています。また、長洲町といえば、日本有数の金魚の産地としても有名です。年間を通して「金魚」に関連するイベントを開催しています。町内一の遊び場「金魚と鯉の郷広場」では、休日にはたくさんの家族連れが来訪し、子どもたちの声で賑わっています。

熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
金魚の館とマスコットキャラクターふれきんちゃん
熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
長洲町で見ることのできる様々な種類の金魚
熊本県長洲町。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
有明海を一望できる喜望の鐘(みなと憩いひろば)

今回の取材では、長洲町が住民の利便性を高めることを第一に優先し、LINEによる情報発信や「スマート公共ラボ 電子申請」の活用を考えられている様子が強く印象に残りました。また、アンケート機能により、集計などがデジタル化されることで、住民だけでなく職員の方の負荷も減少している様子が垣間見えました。2022年4月の導入後に、LINE公式アカウントの友だち登録数が増加し続けていることも、住民からの期待が高まっていることがうかがえます。LINEによる新しい情報発信は、すでに多くの自治体で活用されていますが、今後も急速に全国の自治体へと広がりを見せていくことを実感した取材でした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スマート公共ラボ/GovTechプログラムについてのお問い合わせ

「スマート公共ラボ」のサービス内容に関するご質問・ご相談や、取材や広報について、以下のフォームよりプレイネクストラボ株式会社にお気軽にお問い合わせください。自治体さまや公共機関の方からの他、事業者さまから連携のご相談も承ります。