【岡山県新見市】LINE活用で行政DXを推進。若年層との新たな接点を創出

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

岡山県の西北端に位置し、市域の8割以上を森林が占める新見市。清らかな水と澄んだ空気に恵まれ、中世には京都・東寺の荘園として栄えた歴史を持つ、自然と文化が調和したまちです。希少なブランド牛「千屋牛」やピオーネなどの特産品も、その魅力の一つです。

同市では、これまでFacebookやTwitterを中心に市政情報を発信してきましたが、利用者が主に中高年層に偏りがちで、10代から30代の若年層へといかに情報を届けるかが課題でした。特に、生活や災害に関する「今すぐ必要な情報」を、より身近で日常的なツールで提供する必要性を感じていました。

今回、LINE公式アカウントを拡張して自治体DXを実現する「スマート公共ラボ」の導入を推進された総務部 秘書広報課の浅田 梨紗子氏に、導入の背景や効果、そして今後の展望についてお話を伺いました。

若年層へ情報を届けるために
日常的なツール活用の必要性


スマート公共ラボ導入前は、どのような課題がありましたか?

スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

浅田さん:FacebookやTwitterでの情報発信は、主に中高年層の利用が中心で、10代~30代の若年層には情報が届きにくい状況でした。特に、生活情報や災害情報といった「今すぐ必要な情報」を届けることに限界を感じており、市民にとってより身近で日常的に使われているツールでの情報発信が必要だと考えていました。

圧倒的な普及率と多機能性
職員の負担も軽減できると判断


LINE公式アカウントとスマート公共ラボの導入を決定された理由を教えてください。

浅田さん: 日本国内で圧倒的な普及率を誇るLINEは、10代から高齢者まで幅広い世代に利用されており、情報伝達手段として非常に有効だと判断しました。特に、セグメント配信や自動応答、リッチメニューといったスマート公共ラボの多機能性は、行政が持つ多様な情報を的確に届ける上で理想的でした。

スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

新見市LINE公式アカウント
基本メニュー、防災、子育ての3タブメニューで構成

また、管理画面の操作性が高く、専門的な知識がなくても扱えるため、職員の運用負担を軽減できると考えたことも大きな理由の一つです。

スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
管理画面。プレビューを確認しながら操作ができる直感的なUI

市民の「知りたい」「使いたい」
に応える便利な機能


市民の利便性向上のために、様々な機能を導入されていますね。

浅田さん:はい、市民生活の様々な場面で活用いただけるよう、以下の機能を導入しました。

  • 受信設定
    LINEでの一律配信は、不要な情報が届くことによる通知オフやブロックのリスクがありました。そこで、利用者が関心のあるカテゴリ(子育て、健康、災害など)をあらかじめ選ぶことで、「本当に必要な情報」だけを届けられるようにしました。これにより、ブロック率の低下だけでなく、情報の開封率向上にもつながっています。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

  • 損傷報告(公園・道路)
    従来は電話で「どこの道路ですか?」「どの程度損傷していますか?」と口頭で状況を確認する必要があり、大きな手間と時間がかかっていました。LINE上で写真と位置情報を送るだけで通報できる仕組みを導入したことで、現場の状況把握が格段に速くなり、対応のスピード向上に繋がりました。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

  • ごみ分別チャットボット
    複雑なごみの分別ルールに関する電話での問い合わせは少なくありませんでした。このチャットボットにより、市民は24時間いつでもスマートフォンで手軽に分別方法を確認できるようになります。職員の問い合わせ対応業務の負担軽減も期待しています。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

  • 避難所検索
    災害時、迅速な避難行動を支援するため、GPS情報を活用して最寄りの避難所を検索・誘導する機能を導入しました。普段から使い慣れているLINEで操作できるため、特に高齢者や小さなお子様連れの世帯にとって、いざという時に心強い仕組みになったと考えています。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

  • カレンダー予約(男女共同参画相談、がん検診など)
    職員が常駐していない施設や時間外でも、市民がLINE上で手軽に相談や検診の予約ができるようにしました。24時間いつでも自分のタイミングで手続きが完了するため、予約のハードルが下がり、利用者の増加に繋がることを期待しています。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。
スマート公共ラボ新見市の事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報など様々なお問合せをLINEで対応でき、また、コロナワクチン予約システムなどオンラインで各種申請、予約や、住民票のコピーなど決済まで完結できる電子申請など様々な自治体業務をデジタル化することができます。

若年層への浸透と
市民からの喜びの声


導入後、どのような変化や反響がありましたか?

浅田さん:これまで情報が届きにくかった若年層にも、LINEを通じてスムーズに行政情報が届くようになりました。また、市民の方からはLINEでのごみ出し日リマインダー配信やイベントの申込機能が好評で、「うっかり忘れなくなった」「紙の広報物を見なくて済む」といった嬉しいお声をいただいています。今後は、さらに若年層への普及を図るため、地元の高校や大学にも周知を行っていく予定です。

伴走型サポートで
効率的に構築を可能に


構築はスムーズに進みましたか?また、プレイネクストラボのサポート体制はいかがでしたか?

浅田さん:プレイネクストラボの丁寧なサポートのおかげで、構築作業はスムーズに進めることができました。オンラインマニュアルだけでは把握が難しい機能仕様の細部についても、伴走していただいたことで解決でき、大変助かりました。一方で、コンテンツの内容について各担当課の要望を取りまとめ、それをLINEの機能とどう両立させるかという点には苦労しました。

住民と行政の双方の
コミュニケーションをよりスムーズに


最後に、今後の活用予定や期待していることを教えてください。

浅田さん:現在の損傷報告などの通報機能について、今後は報告者の基本情報(氏名・連絡先など)を紐付けて管理できるようにしたいと考えています。これにより、市から報告者への再確認や問い合わせといったやり取りが一層スムーズになり、市民と行政の双方向のコミュニケーションをさらに円滑にできると期待しています。

***

新見市では、LINEという日常的なツールをハブとすることで、これまで情報が届きにくかった若年層へのアプローチという課題を解決し、市民サービスの向上を実現しました。損傷報告やごみ分別、各種予約といった機能をLINE上で提供することで、市民の利便性と行政の効率化を両立させています。今後は通報機能の強化などを通じ、市民と行政の双方向コミュニケーションがさらに活性化していくことが期待されます。

若年層への情報発信や、行政サービスのデジタル化に課題をお持ちの自治体様は、ぜひ一度プレイネクストラボにご相談ください。全国の自治体DXを支援してきた知見をもとに、それぞれの実情に合わせた最適な解決策をご提案します。住民と職員、双方にとってメリットの大きいLINEを活用した新しい行政の形を、一緒に創り上げていきませんか?

スマート公共ラボ/GovTechプログラムについての
お問い合わせ

DX開発、スマート公共ラボ、採用、広報などについてお気軽にご連絡ください。



    自治体の関係者で個人メールアドレスを使用の方もお気軽にお問い合わせください。



    個人情報のお取扱いに関する同意事項」をご確認いただき、同意のうえ送信してください。