
千葉県では、LINE公式アカウントのリニューアルにあわせ、住民が必要とする情報をLINEで受け取れる環境の整備を進めました。
県政情報に加え、
- Lアラートの防災情報
- 光化学スモッグ注意報等を配信する「ちば大気保全メール」
- 千葉県警察が運用する「ちば安全・安心メール」
といった外部配信情報をLINEと連携し、住民が日常的に利用するLINE上で一元的に受信できる仕組みを構築しています。
本記事では、LINEリニューアルを契機に実現した千葉県の情報配信強化の取り組みをご紹介します。
■千葉県の取り組み
千葉県では、LINE公式アカウントのリニューアルにあわせ、住民が必要とする情報をLINEで受け取れる環境の整備を進めました。
千葉県LINE公式アカウントでは、県政情報に加え、防災情報や防犯情報、観光情報、イベント情報など、住民が「ほしい」と思う最新の情報を、受信希望カテゴリーに応じて配信しています。
また、子育て応援電子版「チーパス」もLINEから利用でき、生活に密着した情報窓口としての機能が強化されました。
■千葉県庁LINE公式アカウントのリッチメニュー

「お役立ち・魅力」

「基本情報」

「防災」
今回のリニューアルでは、安全・安心に関わる情報の到達率向上を目的に、既存の外部配信サービスとの連携を実施しています。
具体的には、県政情報に加え、以下の情報をLINEで受け取れるようになりました。
- Lアラートによる防災情報
- 光化学スモッグ注意報等を配信する「ちば大気保全メール」
- 千葉県警察が運用する「ちば安全・安心メール」


■受信情報の設定項目:
- 【県政情報】
- くらし・住まい
- インフラ・交通・まちづくり
- 移住・二拠点居住
- 多様性
- 出会い・交流の場
- 防災・災害
- 防犯
- 高齢者・福祉
- 健康・医療・感染症
- 子ども・教育
- 文化・芸術
- スポーツ・パラスポーツ
- 観光・レジャー
- ボランティア・NPO・生涯学習
- 連携・協働
- 環境・自然
- 産業・仕事
- 農林水産物・特産物
- デジタル
- 事業者・経営者・起業を検討されている方向け
- 農林水産業生産者向け
- 国際交流や外国人の方に向けた支援、人材活用などに関する情報
- 広報番組(ウィークリー千葉県等)
- 定例記者会見
- 職員採用関連情報
- 議会・選挙関連情報
- 県民だより
- 外国人向け情報
- 【属性情報】
- 年代(10代以下〜80代以上)
- 性別(男性、女性、その他、回答しない)
- お住まいの地域

■防災情報の設定項目:
- 【避難所・各種災害情報の設定項目】
- 避難情報
- 避難所情報
- 気象特別警報・警報
- 土砂災害警戒情報
- 竜巻注意報
- 災害対策本部設置情報
- 津波に関する情報
- 記録的短時間大雨情報
- 地震情報
- 噴火情報
- 大気情報(ちば大気環境メールと連携)
- 【地域設定が必要な災害情報】
- 避難情報
- 避難所情報
- 気象特別警報・警報
- 土砂災害警戒情報
- 竜巻注意報
- 災害対策本部設置情報

これにより、住民は日常的に利用するLINE上で、防災・防犯・環境に関する重要な情報を一元的に受信できるようになりました。
利用者ごとに異なる情報を効果的に受信できるため、自身にとって必要な情報を逃しにくい環境が整備されています。
■セグメント配信・Lアラート連携・外部配信連携
今回の取り組みでは、既存の情報配信基盤を活かしながら、LINEと連携する仕組みが構築されています。
利用者はLINE上で受信希望カテゴリーを設定することで、防災・防犯・環境など、自身に関係のある情報を選択して受け取ることができます。


また、Lアラート(災害情報共有システム)と連携することで、避難情報や警報などの防災情報をLINEへ自動配信することが可能となりました。
さらに、
- 「ちば大気保全メール」
- 「ちば安全・安心メール」
といった既存のメール配信サービスをLINEへ連携することで、従来の配信基盤を維持したまま、LINEという新たな情報接点を追加しています。
これにより、情報の到達率向上と、住民にとっての受信利便性向上が図られています。
管理画面での運用イメージ
情報配信の運用は、職員が管理画面から設定・確認できる仕組みとなっています。

例えば、外部配信連携では、
既存のメール配信サービスから送られてくる情報を、管理画面上で設定した条件に応じてLINEへ転送します。
- 件名に特定のキーワードが含まれる場合
- 本文中の情報種別や地区名
などを条件として設定することで、配信対象や配信内容を制御できます。

また、セグメント配信では、
利用者がLINE上で選択した受信カテゴリーに応じて、対象者を絞った配信が可能です。
配信前にはテスト送信やプレビュー確認ができるため、誤配信を防ぎながら運用することができます。


Lアラート連携については、災害情報が配信された際に、自動でLINEへ転送される仕組みとなっており、平常時の手動作業を増やすことなく、迅速な情報発信が可能です。
このように、既存の配信基盤を活かしつつ、管理画面上で設定・確認を行うことで、日常運用の負担を抑えながらLINEでの情報配信を実現しています。
■千葉県ご担当者様へのインタビュー
今回の取り組みについて、千葉県ご担当者様にお話を伺いました。
ーLINE公式アカウントのリニューアルにあたり、安全・安心情報の配信強化を進めた背景や狙いについて教えてください。従来の情報発信手段で感じていた課題や、LINE活用に期待された点についてお聞かせください。
千葉県庁:これまでのLINEでの情報発信では、情報を受け取る方が、必ずしも必要としない情報が一律に届いていたことや、災害や犯罪発生時のリアルタイム発信が難しいという課題がありました。
一方で、LINEは幅広い年代の方に日常的に利用されており、発信できる情報量も多いことや、必要な情報を選んで受け取れる「セグメント配信」ができることから、より効果的な発信ができることを期待し、リニューアルの検討を始めました。
リニューアル前に実施した友だち登録者が対象の利用者アンケートでは、「防災・災害情報」を求める声が約7割、「犯罪発生・防犯情報」が約5割と高かったことを踏まえ、これらの情報発信の強化と県民の方の利便性向上を図ることにしました。
ーLアラート連携や「ちば安全・安心メール」「ちば大気保全メール」のLINE配信を導入したことで、どのような効果や変化を感じていますか。情報到達率や運用面での改善など、導入前後で感じている変化があれば教えてください。
千葉県庁:Lアラートなどの外部配信情報と連携をすることで、職員の事務負担を増やすことなく、より迅速に必要な情報が届けられるようになりました。この仕組みは、県民の方にはもちろん、職員にとっても大きなメリットがあると感じています。
さらに、災害情報・防犯情報のどちらも、複数の市町村や警察署からの情報を受け取ることができるため、家族の住んでいる地域や通勤・通学先の情報もリアルタイムで知ることができ、広域自治体ならではの強みも活かしています。
ー実際に運用してみて、住民や庁内職員からの反響はいかがでしょうか。利用者からの声や、庁内での評価・運用面の変化など、印象的な反応があればお聞かせください。
千葉県庁:今年2月に友だち登録者を対象に実施した満足度調査では、「地震が起きたとき、離れたところに住んでいる親の地域の震度情報等を見ることができ、安心した」「警察署から発信される不審者情報はリアルタイムで確認できるため、子供にもすぐに情報共有ができてとても助かっている」などのお声をいただきました。
また、リニューアル前は利用者に不要な情報が届くことを懸念してLINEでの情報発信を控えていましたが、リニューアル後は「セグメント配信」によりLINEでも積極的な情報発信が可能となり、より多くの媒体で県政情報を届けられるようになった点がよかったと感じています。
■まとめ
千葉県では、LINE公式アカウントのリニューアルを契機に、防災・防犯・環境情報などの重要な情報をLINEで受け取れる環境を整備しました。
Lアラートや「ちば安全・安心メール」「ちば大気保全メール」と連携することで、既存の情報配信基盤を活かしながら、住民にとって身近なLINEで情報を受信できる仕組みが構築されています。
受信希望に応じた情報配信により、必要な人に、必要な情報を、確実に届ける情報発信基盤として、今後の活用が期待されます。
今後も、LINEを通じた情報提供の強化により、住民の安全・安心につながる情報発信が進められていきます。



