
プレイネクストラボ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:柏 匠、以下 プレイネクストラボ)は、GovTechプログラムの「スマート公共ラボ」で提供している最新の取り組みを紹介する無料オンラインセミナーの第19回を3月27日(木)に開催しました。
今回は「LINEでマイ・タイムライン~24時間どこでも備えられる防災~」をテーマに、スマート公共ラボが提供する「マイ・タイムライン」機能についてデモンストレーションを交えて紹介。このブログでは、セミナーの内容をわかりやすくレポートします。
スマート公共ラボとは?
スマート公共ラボは、自治体職員の業務効率化と住民の満足度向上をサポートするサービス。スマート公共ラボ for GovTechプログラムと電子申請を柱に、「役所に行かない・窓口で待たない・文字を書かない」を叶える自治体のデジタル総合窓口として、全国130以上の自治体公式アカウントで活用されています。

スマート公共ラボは自治体向けの分かりやすいシステムとなっており、直観的な操作が可能。導入時の負担を減らすために、複雑な作業はプレイネクストラボが代行します。ヒアリングを行いながら企画をし、設計、公開、運営までしっかりとサポート。
スマート公共ラボの導入によってLINE公式アカウントの機能を拡張し、自治体向け機能が利用可能に。細かく条件設定したセグメント配信やチャットボット、帳票作成などのほか、公的個人認証に対応した電子申請もできるようになります。

スマート公共ラボの導入によってLINE公式アカウントの機能を拡張し、自治体向け機能が利用可能に。細かく条件設定したセグメント配信やチャットボット、帳票作成などのほか、電子申請もできるようになります。
管理者向け機能
充実したサービスと併せて、管理者の負担軽減につながる様々な機能を搭載。セグメント配信やチャットボット、アンケート作成の際はプレビューでイメージを確認しながら進めることができ、機能ごとにテスト環境も用意されています。複数管理者の同時操作や、閲覧権限の設定も可能で、管理画面からオンラインマニュアルにいつでもアクセスできます。また、避難所のデータなどはCSVによる一括設定が可能。


導入時プロセスとスケジュール
全体のプロセスは、大まかに企画、設計、設定、公開という流れ。公開希望日程や構築内容に応じて、スケジュールを柔軟に調整できます。まずは実装するコンテンツを策定し、その内容をもとに弊社が設計書を準備。追記書を書いていただき、弊社がシステムを設定し、検証して問題がなければ公開という形です。業務の負担がかかるところは弊社が対応するため、自治体職員に大きな負担なく導入できます。

スマート公共ラボLINE公式アカウント
スマート公共ラボLINE公式アカウントでは、最新の事例やイベント情報などを配信しています。ぜひご登録いただければと思います。

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スマート公共ラボの伴走型サポートとは

設計書の準備から設定まで弊社が代行し、コンテンツ公開後の運用もサポート。行政サービス向上のため、目標値を設定して支援します。LINEの拡張機能による利用者の利便性向上と職員の負荷軽減を目的とし、新規公開の場合は1年後の友だち登録率を上げることが目標。サポートプランに加入している自治体においては、利用者満足度調査で70%以上のコンテンツを満足度の合格ラインとする目標をたてています。
運用サポートについて

アカウント成長のための伴走支援は大きく分けると、「友だち登録促進の支援」、「利用者満足度調査」、「マンスリー数値レポート」、「運営支援のオンラインミーティング」の4つ。困った時の安心サポートとして、設定支援やチャットによる問い合わせにも対応しています。

友だち登録促進支援として、自治体のポスターや広報誌に利用できる無料テンプレートを提供。大きく成果が挙げられた自治体の広報事例を共有しているため、参考にしながら友だち増加の施策を打つことができます。

年1回実施する利用者満足度調査は、ユーザーにLINEでアンケートを送信し、その回答を後日レポート化して提供するサービス。実際にLINEで提供しているコンテンツの満足度や重要度が分かります。登録のきっかけや配信頻度などのアンケートのほか、フリーコメントもあるため、住民のリアルな声を聞ける機会となっています。
LINEでマイ・タイムライン

マイ・タイムラインの大きな特徴は、「簡単に操作」、「家族と共有」、「いつでも確認」の3つ。

簡単に操作
はじめに家族構成と住所を入力して自宅を地図で設定し、マップ上から自宅の位置を微修正。その後、必要情報の入力、入力内容の確認を行い、最後に避難計画の内容を確認するという流れです。

家族と共有
マイ・タイムラインを作成すると発行されるURLを家族に共有すると、離れて暮らす家族でもマイ・タイムラインを手軽に確認することができます。

いつでも確認
作成したマイ・タイムラインの内容は、いつでもLINEのコンテンツの中から確認できるようになっています。
マイ・タイムラインのデモンストレーション
今回のセミナーでは、マイ・タイムラインの機能や作成方法を、デモンストレーションを通して紹介しました。
<唐津市LINE公式アカウントからマイ・タイムラインを作成>

防災・災害のメニュー内にあるマイ・タイムラインのアイコンをタップし、チャットボットの応答に従って「新規作成」から作成をスタート。自宅用と別居家族用をそれぞれ分けて作成可能です。

避難計画作成フォームの必要項目を回答し、住所を入力すると登録した内容でマップにピンが立つため、詳細な場所をマップ上で修正。このマップは洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域など、災害時に危険性のある箇所が色付けで分かるほか、避難所も確認できるようになっています。

その後も質問に回答していき、確認項目などをチェックしたら避難計画の作成が完了。作成した内容はいつでも確認・変更のボタンから見ることができます。また、作成した際に発行されるURLを家族に送ることで避難行動計画を共有することが可能。
<帳票機能を活用したマイ・タイムラインの作成>

スマート公共ラボの機能のひとつ「帳表作成」は、アンケートや申請などのフォームを作れる機能。この機能を使って自分用のマイ・タイムラインのフォームを作成し、内容の確認や変更も可能となっています。
スマート公共ラボの防災DX

スマート公共ラボの防災機能は大きく分けると5つ。現在地から近い避難所をルート付きで案内する「GPS連動の避難所検索」、災害発生時にリアルタイムで通知し、LINEアカウントを災害時専用コンテンツに切り替える「災害時モード」、防災メルマガなどをLINEに自動転送する「防災メールのLINE自動転送」、Lアラートの情報をLINEアカウントにリアルタイムで通知する「Lアラート連携」、顔認証技術を活用して避難所の運営をデジタル化する「避難所の入退管理システム」が特徴です。
災害時にはリッチメニューを自動で切り替えて、安全確保に必要な情報を迅速に提供。防災メールとの連携による自動切り替えに対応しており、災害時モード切り替えの際に住民にメッセージを送ることができます。ユーザーはチャットボットで位置情報を送信すると、近い避難所の表示が可能。
管理画面ではCSVファイルによる避難所の一括登録や、テンプレートによるチャットボット設定が可能。災害種別に応じた避難行動のチャットボットをあらかじめ作っておくことで、災害時モードに切り替える際に専用のチャットボットを起動させられます。
避難所検索

避難所検索は、チャットボットの案内に従って自分の位置情報をマップで選択して送信すると、そこから近い最大10軒の避難所をリスト表示する機能。リストはマップと連動しており、ナビを起動させて避難所まで行けます。
管理画面側では、防災タブの登録施設を見ると避難所の確認が可能。ユーザー側に表示される避難所は、開設・未開設・満室といったステータスを管理画面から変更できます。
災害時モード
災害時モードの切り替えは、メールによる自動切り替えと管理画面からの手動切り替えが可能。手動切り替えの際は、管理画面上で災害時に使うメニューをあらかじめ登録しておき、適用ボタンを押すとLINEアカウントが災害時モードに切り替わります。
メール連携

メールの種類や量に制限なくLINEに自動転送できる機能。メールの件名または本文に含まれる固有の文字列を認識して転送する仕組みとなっています。転送される本文は簡単な変更が可能で、配信先は友だち全員またはセグメントの両方に対応しています。
Lアラート連携

Lアラート連携は、Lアラートを取り扱う業者からの配信を弊社の機能によってLINEに転送する仕組み。Lアラートから発信された情報を自治体ごとに文書調整し、LINE用に配信します。
顔認証によるスムーズな避難所の入退管理

弊社の避難所検索の機能と株式会社LIQUIDのシステムを連携し、避難所の入退管理をデジタル化。これまで紙などで管理していた避難所の入退室を顔認証でデジタル化することで、時間がかかっていた入退管理の対応時間や手間を削減できます。
まとめ
- スマート公共ラボのマイ・タイムライン機能は、自分と家族の分を作成、更新、共有することが可能。
- マイ・タイムラインの作成は、帳表機能を使って作成、更新することも可能。
- 防災機能として避難所検索、災害時モード、災害メール連携、Lアラート連携、避難所運営のデジタル化がある。
Q&A
スマート公共ラボのよくあるQ&A
Q1)職員向けの操作説明や研修はありますか?
A1)はい、管理機能の操作研修を導入時に実施します。
Q2)LINEのリッチメニューの準備方法はどのようになりますか?
A2)リッチメニューの内容が決まったら、自治体でデザインを用意していただくか、弊社で制作のご相談も承っています。その場合、無償のデザインテンプレートを利用するか、有償でデザインを新たに制作するかを選択できますので、ご相談いただけたらと思います。
Q3)コンテンツのアップデートなど運用体制はどのようになりますか?
A3)管理機能の全機能を職員さまが操作可能ですが、運用のサポートについてもご相談いただけたらと思います。
Q4)お試し版などはありますか?
A4)はい、新規お申込み者限定で3ヶ月間無料でお試しいただけます。既にあるLINEアカウントにテスト環境を構築してご利用いただけるように設定いたします。テスト環境は一般のユーザーには公開されず、職員さまが操作してお試しいただく形です。
Q5)セキュリティの認証など取得していますか?
A5)はい、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やプライバシーマークを取得し、情報を適切に管理しております。
次回イベントの参加にご興味ある方は、スマート公共ラボLINE公式アカウントにご登録いただき、新着情報をお待ちください。

LINE ID @169hntco