
佐賀県北西部に位置し、玄界灘の美しい海岸線や豊かな山々に囲まれた唐津市。
同市では、市民の生活に欠かせない情報インフラとしてLINE公式アカウントを活用しており、導入から約3年が経過した現在、情報発信の迅速化や市民サービスの向上において大きな成果を上げています。
2024年、唐津市はさらなる防災体制の強化を目指し、プレイネクストラボ株式会社の「スマート公共ラボ」を活用して「マイ・タイムライン」作成機能を導入しました。
今回は、危機管理防災課の三宅 敦 氏に、導入の背景や効果、そして今後の展望についてお話を伺いました。
目次
海と山、
歴史と文化が息づくまち・唐津
ーまずは、唐津市の特徴や魅力について教えてください。
三宅氏:唐津市は佐賀県の北西部に位置しており、県全体の面積の約20%を占める広大なまちです。海と山に囲まれた豊かな自然環境が最大の特徴で、日本三大松原の一つである「虹ノ松原」は国の特別名勝にも指定されています。
食の魅力も豊富で、全国的に有名な「呼子のイカ」やブランド牛の「佐賀牛」などは、多くの観光客の皆様にも喜ばれています。また、国の重要無形民俗文化財であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「唐津くんち」など、古くからの歴史と文化が今も色濃く息づいている地域です。
導入から3年、
市民生活に浸透したLINE活用
ー唐津市LINE公式アカウントのリリースから約3年が経過しました。LINEを導入したことで、庁内の業務や市民の生活にはどのような変化がありましたか?
三宅氏:LINEの導入によって、情報発信のあり方そのものが大きく進化したと感じています。以前のアナログな手法と比較して、イベント情報や子育て支援、暮らしの情報といった様々な行政情報を、市民の皆様へはるかに迅速かつ的確に届けられるようになりました。
市民の皆様にとっても、生活に必要な情報をスマートフォンでリアルタイムに受け取れるようになったことで、利便性が格段に向上しています。特に災害時の緊急情報など、いざという時に確実に情報が届くという安心感は、市民サービスの質を大きく高める要因になっていると実感しています。



「自助・共助」をデジタルの力で。
マイ・タイムライン導入の背景
ー現在、唐津市ではどのような防災体制や情報発信に力を入れているのでしょうか?
三宅氏:私たちは市民の皆様の「自助と共助の促進」を円滑に進めることを重視しています。そのために、防災ラジオ、情報メール、行政放送、そしてLINEといった多岐にわたる手段を組み合わせ、防災情報や安心情報を発信しています。
特に近年は、自分自身の身を守る「自助」と、地域で助け合う「共助」の取り組みを強化しており、マイ・タイムライン(個人の避難計画)の作成支援や、自主防災組織の育成に力を入れています。
また、多様なメディアへ迅速に情報を届けるため、「総合防災情報システム」を導入し、一度の操作で複数のツールへ配信できるワンオペレーションの仕組みも構築しました。

ー今回、LINE上で「マイ・タイムライン」を作成できる機能を導入されましたが、その背景やきっかけを教えてください。
三宅氏:近年の激甚化する災害においては、行政による「公助」だけでなく、住民主体の「自助」や「共助」に基づく避難行動の重要性がますます高まっています。そうした課題認識のもと、市民の皆様には平時から災害への備えを確実に行っていただく必要がありました。
そこで着目したのが、すでに多くの市民の方が登録し、利用率も非常に高いLINEです。使い慣れたLINEを活用することで、「災害への備え」やマイ・タイムラインの作成といったアクションを、日常の中に自然と浸透させることができるのではないかと考え、導入を決定しました。
密な連携で
スムーズな導入を実現
ー新機能の導入にあたり、作業はスムーズに進みましたか?
三宅氏:はい、導入作業は非常にスムーズに進みました。プレイネクストラボさんとは定期的にWEB会議を実施し、導入の目的や進捗に関する認識を常に共有できていた点が良かったです。また、実務的な作業においても、チャットツールなどを活用してリアルタイムに連絡を取り合えたため、技術的な課題や確認事項があっても迅速に解消することができました。
事前の準備から導入に至るまで、迅速かつ柔軟に対応していただいたおかげで、特に大きなトラブルや困難もなく無事にリリースを迎えることができました。
市民の防災意識を
変えるきっかけに
ー導入後、市民の方や職員の皆様からの反響はいかがですか?
三宅氏:職員の間では、情報配信体制がさらに強化されたことへの評価が高いです。特に、LINEという身近なツールを使って、市民の「自助」を具体的かつ手軽に支援できるようになった点について、非常に前向きな反響があります。
市民の方からも、防災講話や説明会などを通じて「自分の避難について改めて考える良いきっかけになった」といった肯定的な感想をいただいています。
一方で、まだ導入して間もないこともあり、利用状況についてはさらなる伸びしろがあると感じています。現在は防災講話などの機会を通じて広報・周知を行っていますが、今後はより効果的な広報手段を検討し、市民への認知向上と利用促進を図っていくことが重要な課題です。
さらなる「安心・安全」
を目指して
ー最後に、今後の展望についてお聞かせください。
三宅氏:私たちの最終的な目標は、市民の皆様の「自助と共助の意識」を継続的に向上させ、災害に強いまちづくりを実現することです。
そのための次のステップとして、LINEが持つ「即時性」と「利便性」を最大限に活用し、より生活に密着した防災情報の発信体制を構築したいと考えています。平時からきめ細やかな情報提供を行うことで、市民の皆様が自ら適切な行動をとる「自助」、さらに近隣の方へ声をかけ合う「共助」へと繋げていけるよう努めてまいります。
円滑で確実な情報配信を通じて、市民の意識向上を着実に図り、誰もが安心して暮らせる唐津市を目指していきます。
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唐津市では、市民の生活インフラとして定着したLINEを防災の「自助・共助」を支えるツールへと進化させ、災害に強いまちづくりの基盤を固めました。特に「マイ・タイムライン」作成機能の導入は、平時の備えを日常化し、有事の迅速な避難行動につなげるための重要な一歩です。今後は、このデジタル基盤を通じて市民の防災意識がさらに高まり、地域全体の安全性が向上していくことが期待されます。
防災体制の強化や、住民への確実な情報伝達、デジタルの力による行動変容の促進に課題をお持ちの自治体様は、ぜひ一度プレイネクストラボにご相談ください。全国の自治体DXを支援してきた豊富な知見をもとに、地域の実情に合わせた最適な解決策をご提案します。住民の命と暮らしを守る、LINEを活用した新しい防災の形を、一緒に創り上げていきませんか?



