【福岡県 宮若市】他社製システムと併存して「スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラム」を導入! スムーズな構築と運用を実現できた理由とは?

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福岡県若宮市による自治体LINE公式アカウントの活用事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報のお問合せや、コロナワクチン予約システムによる各種申請・予約などの自治体業務をデジタル化することができます。
福岡県宮若市 庁舎前・総務課情報政策係 主任主事 行實 聡さん

福岡県宮若市は2021年12月よりスマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムを導入し、LINE公式アカウントに関する、住民向けサービスの拡充を行いました。他社製のAIチャットボットシステムと併存する形で、スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムのセグメント配信機能を構築し、現在もスムーズに運用されています。

いったいどのようにして、他社製システムとの併存や、スムーズな運用を実現できたのでしょうか。また、セグメント配信を活用して実感した、情報発信の変化やメリットとは?

福岡県宮若市のご担当者に、現場の実態を詳しく伺ってみました。スマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムがメッセージ配信に革命を起こし、自治体の課題を解決している様子が垣間見えてきます。


的確な情報発信と
気軽な問い合わせの実現


—まず、福岡県宮若市のことや、所属されている部署のことを教えてください

行實さん:宮若市は福岡市と北九州市の二つの政令市の中間に位置し、トヨタ自動車九州株式会社をはじめとする自動車関連企業が集積する車づくりが盛んなまちです。また、おいしい水で育ったお米に野菜、くだものが沢山あり、博多の奥座敷と呼ばれる脇田温泉も有名な自然豊かな心も体も癒される憩いのまちでもあります。所属する総務課情報政策係は、主に各業務システムの開発及び管理運用に関する業務を担当しています。


—GovTechプログラムを導入する以前より、福岡県宮若市として抱えていた課題はありましたか?

行實さん:従来のホームページやSNSなどでは、市民へお知らせしたい情報を対象者に的確かつ迅速に周知することが難しい面もあり、伝えたい情報を伝えるべき相手にすぐにお知らせできればと感じておりました。

また、行政の各種手続きなどについて、簡単な確認や質問をしたい、ということがあるかと思いますが、そういったお問い合わせを市民の皆さんが気軽にハードルを感じずにできて、市としてもスムーズに回答や説明ができればと感じておりました。

福岡県若宮市による自治体LINE公式アカウントの活用事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報のお問合せや、コロナワクチン予約システムによる各種申請・予約などの自治体業務をデジタル化することができます。

—GovTechプログラムの導入を決定された理由を教えてください

行實さん:他の自治体での導入実績と活用例を見て興味がわきました。サービス内容について説明を受けて、使い勝手や期待される効果、コストも含めて納得できるものでした。


他社製システムとの併存は
非常にスムーズに構築できた


—導入を決定されてから、公開までの作業はスムーズでしたか?

行實さん:構築に向けた作業の中で不明な点は、丁寧にサポートしていただいた印象です。宮若市の場合、すでにLINE公式アカウントを公開し、別導入した他社製のAIチャットボットシステムを運用しておりましたので、新規導入するGovTechプログラムと既存AIチャットボットシステムの両システムの併存が必要という課題がありましたが、非常にスムーズに構築できた感じております。


—構築作業で、悩んだことや困ったことはありましたか?

行實さん:セグメント配信をする際の受信設定のアンケート項目について、一度設定すると変更が難しいため、どこまで細かく設定するか悩みました。ユーザーの「年代」、「性別」、「欲しい情報」くらいまでにするか、さらに細かく「行政区」や「小学校区」なども追加するかなど。最終的には「年代」、「性別」、「欲しい情報」、「行政区」、「小学校区」をアンケート項目にして、将来的により細かく地域に根差した情報を配信できるようにしました。


利便性が口コミで広がり
「友だち登録者」が増加した


福岡県若宮市による自治体LINE公式アカウントの活用事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報のお問合せや、コロナワクチン予約システムによる各種申請・予約などの自治体業務をデジタル化することができます。

—導入後、以前まで抱えていた課題は、どのように解決されましたか?

行實さん:まだまだ課題も多く、解決できたとは言えませんが、今まであれば、ホームページやSNS、広報紙などで各種情報を周知していましたが、LINEでセグメント配信することで迅速かつ効率的に伝えたい相手にプッシュ通知で周知することが可能となり、様々な行政情報をこれまで以上に的確かつ迅速に市民に届けることができるようになったと思います。

また、このように市民の皆さんにとって有益な情報がスピーディーに受け取れるということが徐々に口コミで広がり、友だち登録者が増加することで、GovTechプログラムと共存する他社製AIチャットボットシステムの活用シーンも増えて、少しずつではありますが、行政への各種問い合わせもLINE上で気軽にできるようになってきているように感じます。


—セグメント配信を活用されてみて、特に便利だと感じられた点はありますか?

行實さん:やはりセグメント配信は友だちのニーズに応じたメッセージ配信できることですね。すべての友だちに同じ情報を配信していては、市民にとって「関係ない」、「興味がない」といった情報も多く届いてしまうため、ブロックしたり、開封しないユーザーが増える可能性がありましたが、軽減されたと思います。


—職員や住民の方から、反響はありましたか?

行實さん:LINEは今や多くの方が日常的に利用するアプリですし、「市からの情報がより身近になった」という声を聞くことがあります。

また、メッセージは各部署から必要に応じて配信できますが、メッセージを積極的に配信する部署とそうではない部署があり、運用面での課題についてご意見を頂くことがあります。


今後も利便性を高めて
住民のニーズに応えていく


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—他社製システムとスマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムを併存されていますが、運用はいかがですか?

行實さん:構築や設定変更を行う際には、それぞれのベンダーと連絡調整する必要がありますが、スムーズに運用できています。今後は外部Webhook転送機能も活用してLINEチャットボットと他社製チャットボットを併用して、さらに便利にしていきたいです。


—では最後に、今後のスマート公共ラボ with LINE SMART CITY GovTech プログラムに関する展望を教えてください

行實さん:今後は情報発信のツールとしてだけではなく、行政の各種手続・申請の窓口として活用していければと考えております。

福岡県若宮市による自治体LINE公式アカウントの活用事例。スマート公共ラボは、LINE公式アカウントを活用し自治体業務のDXを実現できるサービス。広報のセグメント発信から、AIチャットボットを活用しごみ捨て情報のお問合せや、コロナワクチン予約システムによる各種申請・予約などの自治体業務をデジタル化することができます。
採れたて野菜などを販売する「みやわかの郷」は
最新技術を導入している24時間営業のスマートストア


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みやわかの郷に隣接する産直レストラン「グロッサリア」では
地域の新鮮な食材を活用したメニューを味わえる


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夏には清流と鮮やかな緑でたっぷりの涼感にあふれ
水遊びやキャンプ、森林浴が楽しめる「千石峡」


迅速かつ効率的に、伝えたい住民に情報を届けられるセグメント配信は、福岡県宮若市でも好評とのこと。住民はもちろん、職員にとっても自治体の課題を解決してくれる機能として重宝されています。他社製システムとの併存も非常にスムーズに実施され、現在も快適に運用されている様子が垣間見えました。

日常のメッセージ配信はもちろん、災害時にも力を最大限に発揮するセグメント配信は、住民の生活だけでなく、緊急時の命を守る避難行動もサポートします。自治体から情報発信をする際の必要不可欠なツールとして、職員だけでなく、多くの住民の方にも認知され始めたLINE GovTechプログラム。LINEによる情報発信は、今後も進化し続けます。

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